100年の孤独

I only sleep with people I love, which is why I have insomnia

心臓を捧げよ

焼鳥を食べた。 最近、新橋の鳥九という焼鳥屋さんによく行く。予約を受け付けてないので入るのが少しハードル高いが、ここのサビ焼きを初めて食べた時は素直に感動した。今日はコースに追加でハツを頼んだ。どんな動物でも心臓は美味しい。常々思うのだが、…

サマー・ピープル

「人生は空しい」と思って、ふと気がついてみると、お腹が減っていたということがある。 降り注ぐ日差しの下、浮き輪に尻をはめるようにして海面をプカプカと漂いながらバカンスの憂鬱に浸っているとあっという間に時間は過ぎるし、徐々に沖に流されてライフ…

ジューシー・フレグランス

あぁ・・・私の番ですね。はい。じゃあ、手短に。これは私達たちが実際に体験した話です。 私たちってレコーディングまでしてお蔵入りしたシングルがあるんですよ。「ジューシー・フレグランス」っていう曲なんですけど。ファンの人は結構知ってる人も多いん…

ANN

今夜も2時間おつきあいありがとうございました。ちょっと時間が余ったかな。最後に、二人といえば、Perfumeの話も少しだけ。これもさっきのカレーの例えと同じことで、ナイフで分けても何の意味もない。二人で何となく決まっていたのは、歌詞とタイトルは樫…

終わりし道の標に

夏風邪を引いた。頭が重く、眼球が熱く、全身が気怠く、扁桃腺が腫れて喉が痛い。鏡に向かって口をあーんと開いて確認すると、見事に喉が腫れている。赤黒く腫れたそれは「野村幸代の膣壁のような」という修辞がしっくりくる。正に歴戦のツワモノといった風…

欲望の輪郭

夏になると、スクール水着に強い執着を持ったある男の事を思い出す。 彼は晩酌代わりに「ブリーチ」という漂白剤を水で薄めたものを飲んでは「スク水の味がする・・・」と言っていた。

書くことないから日記を書くよ

人間を大きく二つに分けると又が裂けて死にますが、文化も「売れる/売れない」の二元論でバッサリ分けていくとほどなくして死にます。(挨拶)「年内になんか音源とかパッケージで出したいな」という妄言を実行に移すため、今日は我らがDJ eyescream a.k.a.…

おちんぽ美味しい

ネットスラングやテンプレ−トの台詞等に対する憎悪すれすれの嫌悪をどうにかしたい。 ベジタリアンは前世で食虫植物に食われて死んだハエで、その復讐を今しているんだと言う話をアルゼンチンの人間から聞いたことがあるが、俺が(歴史の浅い)定型のやりと…

前立腺の虎、肛門の狼

「ママ、ぼく大人になったらクリエーターになりたいな」 「それは無理よ。どっちかにしなさい」 一昨年の秋、まる12年勤めたゲーム会社から今の会社に転職をしたのだが、創作の現場から離れてから気を付けていることがある。「モノづくりが大事」のような趣…

説得力

精液にはコルチゾル、エストロン、オキシトシン、セロトニンなど、興奮作用や抗うつ効果のある物質が含まれているため、経口摂取した場合一定の快感が科学的には期待できる。

電話会社によろしく

奇人のキャシーは爪先にいろんな色を塗り 鼻には歯列矯正器をしっかりとはめていた 彼女がついに喋ったとき、彼女の眼鏡が振動で割れ 彼女が部屋にいると誰もタバコを吸えなかった 天使の心を持つハークは歌いながら電話を取った その力強い手、神は教えなか…

新幹線

どうでもいいことに妙に執着するところのある子供だった。 例えば新幹線の一番前の「鼻」の部分だ。なんとなく「ポン」と音がして開くような気がする。もしくはキュコキュコと回して開けるのかもしれない。とにかくあれは何かの蓋で、中には何かが入っている…

iPadを買ったよ

夏休みを利用して田舎の広島に帰った。 忙しさにかまけて年末年始も帰らなかった私の帰省を、家族の皆は歓迎してくれた。二日目には実家から車で1時間ほどのところに住んでいる姉夫婦が1歳になる娘の綾香ちゃんを連れて遊びに来てくれた。綾香ちゃんは人懐こ…

怪談

「呪われてしまった」 小学校4年になる娘の彩乃が酷く悲壮な面持ちで私にそう告白してきた。学校で怖い話を聞いたのだそうだ。いわく、夜寝ていると足のない女性の幽霊「カシノさん」が現れ「足いる?」と聞いてくる。この時「いらない」と答えると、足をも…

メリークリスマス

体調不良からくる倦怠と筋肉痛が相まって何もする気が起きず、本棚から適当に一冊を抜き取って、パラパラとめくっていると、今から134年前のクリスマスのディナーについての記述を見つけました。これは1870年12月25日のお話です。サン・トレノ通り231番地と…

怪談

暗闇から現れたその女は、あたかも夜から産まれたようだった。嘘かまことか女は自らを西脇と名乗った。その名前は誰もが幼いころ寝物語に聞いた、この世ならざる存在のそれだった。 「なんだか私の人生みたいな雨ね」 そう言う西脇に、私は持っていた傘を傾…

畜殺

法科大学院を卒業後、週4で豚の解体屋でバイトしている。従業員は50人ぐらい。 豚は電殺されてまず頭を落としてハラワタ掻き出すんだけどこれがとてつもなく酷い。 ホルモンも小腸大腸って仕分けするんだがとにかく匂いが凄い上にグチャグチャ。 メスの腹か…

つれづれ

もう何度も繰り返し繰りかえし、味がしなくなるほど反芻している真理だがある。ジョナサン・カラーの「文学理論」の中の一節だ。 すぐに理解したいという要求を一時停止すること、意味の境界線に目を凝らすこと、言語と想像力の思いがけない生産的な効果に自…

夜想

やさぐれたいな。やさぐれたいな。などとやくたいもないことを思いながら海沿いの街路をてくてく歩く。 俺はあの常夜灯に献身したい。大好きな女の子からもらったメールの、句読点を舐めたい。靴の紐を結びなおそうとうつむくその度に、いつも誰かのことを思…

口内射精

もらい物ののど飴を舐めながらオーブンでチーズケーキが加熱されるのを待っている。待ち時間の4分30秒の空虚を埋めるために何か話をしよう。 摩擦ルミネセンスという現象がある。これは、物質同士の摩擦による発光現象だ。身近なものでこの現象を確認するに…

School Girl Distortional Addict

ヲタク文化の一つのフォームとして「セーラー服と日本刀」というのが定着して久しいが、このルーツってやっぱ「セーラー服と機関銃」だよな。 なんてことを考えながら「時を駆ける少女」を見返していた。 この系統の組み合わせって、前者と後者のミスマッチ…

コンビニでふと思ったこと

中世ヨーロッパにおいてジャガイモが宗教裁判にかけられた。 普通植物は種子から成長するがジャガイモは根から成長する。 これは、神が定めた雌雄による生殖ではないので性的に不純であり卑猥であるという理由であった。 裁判の結果、ジャガイモは有罪となり…

映画を見たよ

「ニシノユキヒコの恋と冒険」を見た。 この映画は沢山のヒロインが出てくるのだけども、中でも中村ゆりかの透き通るような存在感がとても素晴らしかったです。 「透き通るような存在感」なんて使い古されすぎていて気恥ずかしくなるレトリックだけど、彼女…

書きかけ

お豆腐屋さんに行く途中で西脇を踏んでしまった。わたしの実家からお豆腐屋さんに行くには舗装された道を通ると15分かかるが、あぜ道を通ることで5分から7分程度にショートカットできる。 上京して芸能の仕事をしていたわたしは鳴かず飛ばずのまま3年余りを…

たったひとつの冴えたやりかた

みなさん、今日が何の日か知ってますか?ハイ。知ってますよね。そうです。クリスマスイヴです。そりゃ知ってますよね。当然です。では最も素敵なクリスマスイヴの過ごし方って、知ってますか?どうでしょう。 恋人と二人で過ごすのも、家族で団欒を楽しむの…

近況報告

推しに認知されてないのは極論死んでいるのとおなじ。(挨拶)こんばんは。耳です。 大分久しぶりになっちゃいました。最近は転職前のモラトリアム期間として無職ライフをこれでもかとばかりに満喫したおしております。いつもだいたい朝7時くらいに目が覚め…

Closing Ward 5

夜中に、物音で目が覚めた。ここでは定期的に誰かしらが奇声を上げるので(夜中は特に)大抵の物音には睡眠を邪魔されるようなことは無いのだけれど、その音は違った。それは、笑い声を早送りにしたものを何度もループして再生したみたいだった。でもその声…

Closing Ward 4

ある日、二人目のゆかちゃんが入ってきた。わたしたちは区別するために「樫野さん」と苗字で呼んだ。本物のゆかちゃんはただのゆかちゃん。 二人のゆかちゃんは友達になった。わたしと綾香ちゃんと二人のゆかちゃんは、よく看護婦詰め所の前の床に座ってタバ…

Closing Ward 3

ゆかちゃんがまた逃げた。みんなちょっと悲しかった。だって、ゆかちゃんがいると活気があったから。辛気臭い病院の中で、ゆかちゃんの周りだけが華やいで見えた。一日でもゆかちゃんが居なくなるとみんな悲しい気分になる。ゆかちゃんの周りは、まるで空気…

Closing Ward 2

仲間の一人は、自分に火をつけた子だった。彼女はガソリンを使った。その頃はまだ、運転できる年齢ではなかった。どうやってガソリンを手に入れたのだろう。近所のガソリンスタンドまで行って「お父さんの車がガス欠なの」と言ったのだろうか。どんな表情で…