100年の孤独

I only sleep with people I love, which is why I have insomnia

10/27 ぱすぽ☆リリースイベント千秋楽@石丸電気

先週火曜から始まった、長かったようで、短かかったようで、まこっちゃんがかわいかったリリイベラッシュも、今日でラスト。
今日は最後だし、全員握手して眼鏡のまこっちゃんとチェキも撮ろ。んでその場の高まり次第では残りCD全回収もありかな…?やっぱなしかな?アリだったらチェキでパラパラマンガつくろっかな?まこっちゃんが、眼鏡を、かけたり外したり!外したりかけたり!かわいいまこっちゃんが!う!動く!俺の!思い通りに!!かわいいかわいいまこっちゃんが!!世界は!俺らの!手の中!!!!…なんてことを考えてウキウキしながら今日も定時ダッシュで向かう秋葉原。はやる胸を落ち着かせながら石丸に着くと、エレベーター前で発狂している見知らぬヲタを発見しました。「え!?何!?売り切れ!?マジデ?何それ?売り切れってどゆこと?」

 
「売り切れってのは在庫が全部ハけてもう売るもんが無いってことだよ」と心の中で哀れなヲタを慰める優しい俺様。うんうん。必死だな。必死な君は美しい。そんなことを思いつつ、俺は哀れな彼を尻目に7階イベントスペースへ進みます。するとびっくり!何これ!?人多すぎ!!今日は9日連続リリイベの最終日だからいつもより人多いだろうなってのは予想してたけど、それにしてもこの人数はすごいです!予想以上!!と、人の多さに驚きながらも、とりあえず全員握手と眼鏡まこんとのチェキ用にCDを確保しとくかと思い物販のテーブルに行くと、そこには信じられない、あってはならない光景が。
 
 
あの、なんか、何も並んでないんですけど。
 
 
え?何?売り切れ?ん?何それ?売り切れって?すみません。もうちょっと分かりやすい日本語でお願いします。つまり、売るものが無い。ってことですか?それは。ってことは、えーと。演繹的に考えてですね。俺は、まこんと、にぎれ、ない。いや、待て。待ってください。結論を急ぐには早すぎます。状況を整理しましょう。まず「CDが売り切れている」という事実。これは確かですか?はい。確かなようですね。はい。では「奥仲麻琴のかわいいおててを握るにはCDを買う必要がある」という仮説。はい。これも確か。そうですか。はい。はい。OK。OK。静まれ。では奥仲麻琴の部分に佐久間夏帆を代入してみた場合はどうでしょう?「佐久間夏帆のかわいいおててを握るにはCDを買う必要がある」なるほど。そうですね。わかりました。つまり、以上のことを総合して導かれる答えは「今日、俺はまこんともムッシュとも握れない」である。どうでしょう。これで合ってるでしょうか?

って、ぇぇぇぇえええええ!!!?何?何?何!?え!?マジデ?何それ?どゆこと?ちょっと!全然わかんないんだけど!!え?どういうこと?それってアリ?そういうことがありえていいの?え?何?待って!待って!待ってください。分かります。分かりますよ。えー。分かりますとも。そういう現象が、理論上ありえるということは、充分承知しているんですけども。あの、説明します。説明しますから聞いてください。お願いします。
 
振り返るとこの9日間で色々な事がありました。ある時はムッシュと好きな曲の話で盛り上がったり、まこっちゃんぱすぽ☆に入った経緯を聞いて困り顔で「なんと?なく?」と言われて二人揃って困り顔で隣にいたスタッフさんを見てスタッフさんに苦笑いされたり、まこっちゃんの隣で、ムッシュまこっちゃんの誕生日にあげるプレゼントを相談するために耳打ちしてヒソヒソ話したりしたり、そしてまたある時は、まこっちゃんに好きな科目を聞いたりもしました。想像してください。好きな女の子と、得意な科目、苦手の科目の話題で盛り上がる30代。存在自体が奇跡。もしくは鬼籍に入るべき存在。全国の30代の男性一人一人にアンケートを取って、好きな女の子としゃべるときに苦手な科目の話になる人間が何人いるでしょう。そしてその内で相手の女の子に「体育が得意です!あとは全部嫌いです!」って笑顔で応えてもらえた人間が、一体何人いるというのでしょう?今日はそんな、厳選された「ダメ・オブ・ダメ」または「歩く残念」である俺と、ぱすぽ☆との記念日。この9日間溜めてきた「残念」の集大成であってしかるべき日なわけです。そんなアニバーサリーな日に、俺は、握れない。ねぎらいの言葉をかけてあげる事が、できない。これは、こんな非道な事が、許されるのでしょうか?許されていいのでしょうか?わたしは問いたい。
 
しかし、俺の絶望とは関係なしに、CDの在庫は補充されることなくイベントは進行します。
ステージ上ではぱすぽ☆のメンバーがパジャマ姿でわいわい騒いでいます。咄嗟にムッシュに向かって手を振ると、ムッシュがこんな後ろにいる俺を見つけて、うれしそうに。そして気のせいかちょっと申し訳なさそうに、手を振り替えしてくれます。いい娘です。なんていい娘なんでしょう。俺は穏やかな気持ちでステージ上の10人の女の子を見上げて、しばらく放心した後、静かに会場を後にしました。大丈夫。この、握れなかったという経験が、いつか活きてくる。ヲタとは、握ることで残念になり、握れないことでさらに残念になる。
 
というわけで、こうしてまた一歩残念になった耳ミンス
いつの間にか俺はとんでもない修羅の門をくぐっていたようです・・・
 
 
次回!「100年の孤独−ぱすぽ☆編− 第9話 新三郷に嵐が吹く!(気象予報的な意味で)」 
乞うご期待!