100年の孤独

I only sleep with people I love, which is why I have insomnia

season’s greetings


あけましておめでとうございます。耳です。年が変わりましたね。

今年も一年、あっという間でした。新年を迎えて、来たる月日よりも過ぎたる月日に目が行くのは老化でしょうか?例えそうだとしても、それはとても素敵なことです。あなたの2012年はどんな1年だったでしょうか?あなたの2012年には素敵な音楽は鳴り響いていましたか?2012年にあった365回の晩餐にはどんな贄が並んだんでしょうか?365回の夜に、誰を愛していましたか?誰も愛さないでいましたか?どこで、何をしている人にも、何もしていない人にも、喜んでいる人にも、悲しんでいる人にも、恨んでいる人にも平等に年は明けます。
 
晦日山下公園の前の通りを泣きながら歩く「ゴスロリ」の少女に出くわしました。俺はこの文化に対しては、5世紀にローマ帝国に侵入し、イタリア・フランス・スペイン王国を建設したチュートン民族の一派である「ゴート族」がその語源になっているということしか分からないので、もしかしたらゴスロリ文化圏のみなさんには大晦日にデートコースを一人泣きながら歩くというイニシエーションがあるのかも知れません。でも、女の子の本当の気持ちなんて深遠なものは全く分かるはずも無い俺のような男にはその真相は皆目見当もつかず、ただ信号待ちで隣になって無駄にオロオロとするばかりでした。1年の最後の日を泣いて過ごした彼女の2012年はどんな年だったのでしょう?やはり地獄だったんでしょうか?もしそうだとしたら、せめてそれが甘い地獄であって欲しいと切に願います。
 
俺の2012年がどうだったかというと、素敵な音楽と、たくさんの獣の内臓と、大切な友人と、最高の美人とのセックスをルーレットにしてくるくる回しながらそこにダーツを投げつけるような1年でした。そんな毎日の中でも今年一番大きなイベントだったのはKIM-JON-ILLのMC KIMとして初めてステージに立ったことでしょう。数ヶ月ぶりに更新したと思ったらとんちきなラップを聴かせることになってしまって、皆さんにはお悔やみ申し上げるしかありません。

我らがKIM-JON-ILLのファーストステージは、金正日が息を引き取ったその363日後でした。事の発端は役者ぞろいのアイヲタ会でもきってのストロークスである我らがcharm_point女史がTLにぶち込んだ「KIM、JON、ILLだと3ピースHIPHOP感」というパンチラインでした。俺はこれを受けて「いつかJONとILLみつけるようなことがあったらぶっこむしかねぇ・・・」と一人静かに決意を堅くしてたわけなんですが、その半年後にill_bonちゃんが「DJの練習中」というpostをしていて、あとはもう雪崩式ジャーマンな感じでJON役にフランクをスカウト。作詞、作曲、初ライブ、妊娠、結婚、出産、世襲、革命と大忙しの一年だったわけですが、大きな音を出してわーわー騒ぐのはやっぱりとても楽しかったので、来年もまたやりたいと思います。何気にもう3曲分くらいリリックのネタはできてるので、機会があれば、あと容量16bitの脳みそに詰め込むことに成功すれば、BOB以外の現場でも披露できたらなと思います。
2013年はそんな感じで、目いっぱいファンキーに、不謹慎なくらい面白く、溢れんばかりのご馳走と音楽を旅の道連れに、楽しく過ごして生きたいと思います。そしてみなさんの2013年がどうか素敵なものでありますように。最後に好きな曲のフレーズを借用したいと思います。どんなに不幸な人にも、幸福を。どんなに悲しい人にも喜びを。どんなに幸福な人にも悲しみを。
ハッピーニューイヤー。
今年も沢山いいことが、あなたにあるように。いつも。いつも。