100年の孤独

I only sleep with people I love, which is why I have insomnia

前立腺の虎、肛門の狼


「ママ、ぼく大人になったらクリエーターになりたいな」
「それは無理よ。どっちかにしなさい」
 
 
一昨年の秋、まる12年勤めたゲーム会社から今の会社に転職をしたのだが、創作の現場から離れてから気を付けていることがある。「モノづくりが大事」のような趣旨の発言をしない事だ。勿論現場にいたころからそんな発言をしたためしは一度もなかった。初対面の女の子に「直腸は右に曲がっているので腕を挿入する時は左腕じゃないと肘より深くは入らない」というようなフィスト豆知識の数々を矢継ぎ早に披露してガシガシハートをキャッチしにいくアグレッシブさが売りの耳ミンス君でも、この程度の羞恥心は備わっているのだ。
印象論でしかないので恐縮だが、この「モノづくりこそが大事だ」という主張は、不思議と製造に携わっていない人の口から聞くことの方が多い気がする。Good Old Daysとは言わないが、平均年齢が上がった事と、社会全体の成功体験が高度成長期の追憶に偏ってしまった結果、このような現象が起きているのではないかと予想している。もしこの予想が当たっているのならば、それはどこまでも悪趣味な見識だ。ツインテールをイラマチオ・ハンドルと呼ぶような野蛮人でもこうではあるまい。