100年の孤独

I only sleep with people I love, which is why I have insomnia

こんばんわ。椎名彩花です。

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しばらく日記をサボっていました。日記を書かないでいた数か月間、何をしていたかと言うと、新しい冷蔵庫を買い、亀の甲を撫で、傘を盗まれて雨に打たれながらコンビニから帰り、なんでこんなにしょんぼりしなければならないんだろうと思いながらスープをごくごく飲んだりしていました。または、お風呂につかりながらお湯を手ですくってこれってダシがとれてたりなんかしないのかなあなんてぼんやり考えながらとぼとぼ泣いて、なんで豚骨を連想しながら泣いたりしなければならないんだろうと思って、あぁそれはだれかに愛されたいからなのだと悟り、急いで彼氏を作ったりしていました。(これは自慢ですが私はモテるのです)

3人目の彼氏(とんでもなく話がつまらなくて一週間で別れたのだけれども「スポーツマンはスポーツみたいなセックスをする」という事を学んだのは収穫でした)と別れた後、先輩の紹介でアルバイトを始めました。

先輩は高校頃のひとつ上の学年で、ひとなつっこい笑顔と物おじしない性格で私の事をかわいいかわいいってぬいぐるみか何かのように撫でまわしてきて、同学年で少し浮いた存在で一人でいることの多かった私を何かと構ってくれた人です。卒業してからは全く連絡も取っていなかったのだけども、たしか東京のデザイン系の専門学校に進学するということを聞いたような聞かなかったような。

その先輩から久しぶりに着信があり、あの頃と変わらないテンションで、わー!久しぶり!良かった番号変わってなくて。ねぇアイドル辞めたんでしょ?今何やってる?なんて言われて「専門学校に通ってます。服飾の」とでたらめを答えると、どうせ行ってないでしょーなんて呆れた声を出された。先輩こそ、って返したら、私留年した、って告白されておもしろかった。先輩が後輩になるという非常事態によく笑っていられるね!って言っていた。私が「かわいそう!」って笑うと、私、もうね、京都で仲居になろうと思って、携帯も解約して過去を全部捨てて京都に行こうとしたの。そしたら新幹線のチケット買っているときに親につかまって。「え?マジですか?」びっくりしたよ。TVみたいだった。そんなTV見た事ないけど。ところでこのあいだ鎌倉で海を見たのだけど、波がぜんぶこっちの方向に向かってきててね。「はい」ぜんぶだよ。ぜんぶ。「はぁ」びっくりした。ねえ?アルバイトしない?明日ってヒマ?忙しくなかったら会おうよ。

たとえば地下室で生まれた天使はこういう声音で話すかもしれない。アイラブユーなんて思いながら電話を切った私は、もし会って顔を見たらキスしちゃうのを我慢できないかもしれない。なんてことを考えていました。