100年の孤独

I only sleep with people I love, which is why I have insomnia

放蕩息子の帰還


甥の運動会から帰宅して、自室で服を脱いでセルジオ・メンデスをかけながら冷水を飲んでいる。今日みたいな日には冷やしすぎくらいが丁度良い。2℃なら完璧。ちょっと頭が痛くなるくらいが喉に心地いい。
運動会は楽しかった。子供たちは、真剣な表情で、とても愛らしくも滑稽なフォームで、グラウンドを駆ける。砂煙の匂いに何か懐かしいものを感じる。そして昼休みにグラウンドに水を撒く教師。そのホースからアーチを描いて放たれる水にキャーキャーいいながら子供たちが群がる。
お昼を食べながら、姪は乳歯が抜けて歯抜けになった前歯の、その抜けた部分にトウモロコシを詰めてニカっと笑う。最高にクール。まさにヒップ。
気づけば、どの一族にも一人いる「何をしているのかわからないがいつも楽しげな放蕩叔父さん」というポジションにすっかりハマってしまった俺は、こういう親族が集まる機会を、なんだかんだと理由をつけてサボりがちなので、たまに顔を出すと色々とみんながちゃんと生きてるんだなということを思い知らせれてびっくりしたりする。親戚の大学生の子が先日渡英したらしい。ケンブリッジに入るための予備校に入るのだそうで、なんだか思わず笑ってしまった。